JR九州高速船が浸水を隠蔽
JR九州は、子会社のJR九州高速船(福岡市)が博多と韓国・釜山を結ぶ高速船「クイーンビートル」で浸水があったことを隠して3カ月以上、運航を続けていたと記者会見で明らかにした。隠蔽は経営トップによる指示だったとし、13日付でJR九州高速船の社長を更迭した。
JR九州によると、8月6日に国土交通省が行った抜き打ち監査の際、乗務員からの聴取でトップの指示による浸水隠しが発覚。高速船は13日から運休しており、約2万2000人に影響が出ている。
同社によると、高速船では今年2月12日、船首部分の浸水を確認したが、前社長の指示で国交省に報告せず、航海日誌にも記載しなかった。