機能性表示食品で健康被害 小林製薬
医薬品製造販売「小林製薬」(大阪市)は機能性表示食品を摂取した人に健康被害が出たとして、紅麹を使った商品の自主回収を行うと記者会見し発表。記者会見には同社社長が出席し今回の事態について謝罪。同社によると、機能性表示食品「紅麹コレステヘルプ」を摂取した人に腎疾患などが起きたという報告があったという。 摂取した13人が腎疾患などの健康被害が発生し、うち6人が一時入院をしていた。今回の事態を受けて、製品に使用している原料の紅麹の成分分析を行った結果、一部に意図しない成分が含まれている可能性が判明。健康被害の拡大を防ぐため、紅麹コレスヘルプを含む3つの関連商品を自主回収する。
追記:3月26日
小林製薬の紅麹成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題で、今年にはいり1人が腎疾患で亡くなっていたことを同社が公表。製品と死亡との因果関係が疑われるとしていて、詳しい調査を進めるとともに対象となる製品の使用を中止するよう呼びかけている。同社は入院したという情報が相談窓口に新たにおよそ50件、寄せられていることも明らかにした。入院が確認された人はこれまで26人になっているという。