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「ニュース雑感」 第１０９回を更新しました。
今あるニュースのポイントを端的に伝えていく「ニュース雑感」を連載しています。
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【果たすべき責任】
旅先のルーマニアで殺害された日本人女子大学生・益野友利香さんの遺体が２１日、家族とともにブカレスト空港から帰国の途に就いた。ルーマニアで空港に到着した直後、暴行され殺害された益野さん。
益野さんを海外インターンで派遣したのは、学生らが運営するNPO法人「アイセック・ジャパン」。アイセック・ジャパンが入るビルの管理人に取材すると「夜中に急にドタバタしたり、部屋の中でサッカーやっていたり、人の迷惑を顧みずワァーワァー、キャーキャーと煩かったり...」しているという。何度か取材を申し込んでいるが、アイセック・ジャパンの関係者は、
こちらから派遣しているのに責任はないんですか？
そういったご質問に対しましても、現在ノーコメントでございます。
事故や事件があると、会見やコメントを出すのが普通だと思うのですが？
現在、当団体としてコメントできることはございません。
と話すばかり。
何を聞いても「ノーコメント」としか答えない。
仮にも派遣した元である立場として誠意ある対応を行うってしかるべきなのだが、海外で自分らと同じ大学生が無念の死を迎えてしまったことをどのように受け止めているのだろうか。
最近、学生のうちからＮＰＯ法人立ち上げや起業しようとする若者が増えている。このことは頼もしいことであるが、仲良しクラブの延長のように軽く考えているとしたら、自己リスクはもちろん他者リスクまでも高くなってしまう。
今回の悲劇は、このことを無縁ではないように思える。
ＮＰＯ法人や起業することは、恰好良さだけでは務まらない。自らが果たすべき責任や役割を自覚したうえで、社会に向き合っていかなければならない。
今日は月遅れの地蔵盆。益野さんのご冥福をお祈りいたします。（高）
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