「ニュース雑感」 第109回を更新しました。
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日本マクドナルドのチキンマックナゲットなどに異物が混入していたと苦情が相次いだ問題で、日本マクドナルドホールディングスの青木岳彦取締役と日本マクドナルドの菱沼秀仁取締役が記者会見を開いた。
マクドナルドの商品をめぐっては、1月3日夜に青森県の店舗で販売されたチキンマックナゲットの中に青いビニール片が混入していたとしてツイッタ―などで話題となって以降、異物混入の苦情がマクドナルド本社や店舗に寄せられていたが、青いビニール片について、「青色の物質だったので、工場で混入した可能性がある」と説明。現在、タイにある工場内で調査しているという。
昨年12月31日には、東京都江東区の店舗で、チキンマックナゲットの中に乳白色のビニール片が混入していたという苦情があった。このビニール片は店舗で紛失したため、現物を確認できていないという。日本マクドナルドによれば「工場では着色されたビニールを使っているため、工場で混入した可能性は低いと考えている。店舗で混入したのかどうかを今、調査している段階」と説明した。
また、12月19日には、福島県郡山市内の店舗で販売されたサンデーチョコレートにプラスチック片が混入していた問題では、商品を作る機械の部品の一部だと判明したという。さらに、昨年8月26日に、大阪府内の店舗でマックフライポテトを購入した客から「プラスチックのようなものが入っていた」という報告があり、「あらゆる可能性を考え調査したが、どこで混入したのか明確にはわからなかった」と説明。混入していたものを分析した結果、「人間の歯ではあることがわかったが、フライをされた形跡はなかった。お客様のものである可能性も否定できない」と話した。
これが、1月7日に日本マクドナルドが開いた記者会見の内容だが、記者会見での説明姿勢や内容について非常に違和感を持った。
まず、同社は「何のために、誰に説明したかったのか」ということである。
会見に出席した記者からの質問のほとんどに明確な説明をしていない。別に記者に対して答える義務はないが、仮にもこの記者会見は日本マクドナルドが召集した記者会見であり、記者会見を開くということは、マクドナルドを買っていただいているお客様に説明することと同じである。記者会見に出席した2名の取締役や袖に座っていた4名の社員の方々は、記者会見を開くことの意義を完全にはき違えているのではないだろうか。
「本当は説明したくないが、ネットで悪い噂が流れてしまっているので、いやいや説明してやっている」という姿勢が見え隠れしていた。
2つめは、会見を行うなら、しっかりとした説明を抽象的なものではなくもっと具体的に行うべきということ。説明のほとんどが抽象的で「何を言っているのかさっぱり分からない」。結論を先に言うべきなのだが、ウダウダとした説明に終始していて、結局、煙に巻いている印象が強かった。
3つめは、会見というより現状説明だったのだろうかということ。つまり、説明責任を果たした証拠作りだったのではないか。言葉に抑揚がなく、表情もない。余計なことは一切言わない、を最後まで通した姿勢は企業内では賛辞を送られているだろうが、それは企業の論理であってお客様本位ではない。おまけに、歯の問題について「問題の歯はお客様のものである可能性もあるんですか?」と聞かれた際に「可能性は否定できない」と答えてしまっている。この場面一つを見ても、企業の深層心理が読み取れる。
とどのつまり、残念ではあるが、マクドナルドは内向き企業としか私には映らなかった。お客様に「買って食べていただき、おいしいと言っていただいて」こその企業のはずが、いつの間にか物を売っているだけの企業になってしまっているのだろうか。
余談を二つ。
①企業の記者会見で、説明の意味が曖昧になってしまう「横文字(英語)」を並べ立てるのはやめなさい。本来の意味や伝えたいことが半減してしまう。
②マスコミ各社の質問者が、「○○社の△△です。よろしくお願いします・・・」と質問の冒頭で言う記者が多すぎる。なぜ「よろしくお願いします」なのか、甚だ疑問である。君たちは御用聞き記者なのか、と問いたい。
(佐々木政幸)
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